私の神田川 高橋 俊夫
神田川の歌は過去の青春時代の、なつかしい話ではない。私は現在54才、妻は47才。あの歌の歌詞のような円湯(昔は銭湯、今は円単位の時代ですので円湯と呼んでおります)の帰りであります。いつも円湯から出て来る妻を待っているのは私であります。
子供たちも社会に旅立ち夫婦二人の暮らしで、唯一の楽しみは、富山県でも昔から有名な350円では安過ぎる程の、ヘルシーな数々の湯舟があり、サウナもあって、お美味しい地下水も湧いて出て、天然のミネラルウォーターも飲み放題です。家族で支え合っているこの鉱泉の姿は、微笑ましい限りであります。人柄も良く、中でも四~五歳ぐらいの女の児が素敵に可愛らしく、看板娘の大役を果たしております。
これからも「神田川」の如く、石鹸をカタカタと鳴らして、妻を待ちながら、暑い日も寒い日も円湯の楽しさと夫婦の幸せを続けていきたい。