現場はハラハラ・ドキドキ 北日本放送制作部
専任部長・ディレクター 金沢 敏子
”銭湯”を取材するって大変なんです。何しろ場所が”裸の世界”でしょ。女の私は男湯に入れないし、男のカメラマンは女湯に入れないし、お客は恥ずかしいと、カメラを避けるし、撮影に成功と思えば放送禁止部分がドカンと写っていたりして、無事放送までいろいろそれなりの苦労があるんです。
平成11年春のラジオ番組「銭湯開始!」に続き、今年正月の特別番組「こぶ平&淳子の 気分は極楽!銭湯天国」を放送し、私おおいに反省。脱衣場と浴場内での撮影は自分でするしかないと、思ったのです。
そこで、7月のニュースプラス1での企画「お泊り保育に、銭湯を利用する園児たち」では、私が小型のデジタルビデオカメラを持って突入。初めての試みです。「おばちゃんも一緒にお風呂に入るからね。」と、私裸になって、カメラを回しました。お互いの体を洗いあう子供たち。楽しそうな表情。よかった。大成功だ。
嬉しくて会社に帰ってすぐにチェックしました。ガーン、思わぬ落し穴が。銭湯には鏡がいっぱいありますよね。何と裸で撮影している私の姿があちこちの鏡に堂々と写っているではありませんか!もちろん、放送するはずもないんですが、すでに若くはない自分の体形にショックを受けたのも事実で、この企画どうなったかというと、別の保育園も銭湯へ行くというので、私、今度はランニングと短パンを身に着け、カメラマンをしました。
だから何が起こるか分からない、スリルある現場ナンバーワンといえば、銭湯だと思いますよ。